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2024年度 京都芸術大学アートプロデュース学科 卒業展|ひらいて、むすんで、またひらく
2025.1.31 Fri.

本展は、京都芸術大学アートプロデュース学科の卒業制作展です。
アートプロデュース学科は、作品と人々、芸術と社会の間をつなぎ、人々の認識や価値観、ひいては社会を変える展覧会や企画、芸術実践のあり方を学びます。
芸術や作品が私たちへもたらしてくれるものを深く捉えながら、自ら社会へと切り込み、新たな価値をつくることを目指してきました。
私たちは 4 年間、作品を媒介にして自身と向き合い、他者との対話を重ね、人として生きる上で大切なことを学んできました。
作品が発する声はささやかで、人々が耳を澄まさなければすぐにかき消されてしまいます。
また、その声はなにを言おうとしているのかさえたしかではなく、私たちの受け取り方に託されます。
だからこそ、取りこぼさないよう自身の感覚の機微に触れながら捉えようとする態度が欠かせませんでした。
それは、作品との関係に限らず、他者との向き合い方においても同様でした。
自らの感覚を他者と交わらせ、時にぶつけ合うことを繰り返す。
時には分かり得なさに直面することもある。
それでもつながるところがないかを探し、諦めることなく、互いに問い続ける。
こうした葛藤を繰り返すなかで、これまで持っていた認識や価値観が変化し、自らの殻が破れるような瞬間が訪れました。
自分を守り、閉じ込めていた殻が開いたとき、ふと呼吸がしやすくなり、風が通るような感覚を覚えたのです。
私たちの殻を開いたのは、他ならぬ作品や他者の存在でした。
本展に展示されているのは 32 点の研究論文。
これらはカルチュラル・スタディーズと呼ばれる芸術や文化の研究を軸に、私たちを取り巻く地域、社会、政治、経済、歴史、制度などの現状と課題を見極め、それらを更新しようとする学生一人ひとりの試論です。
それは、私たちが経験した芸術の可能性を社会に展くための作品でもあります。
私たちの作品の声がご来場の皆様に受け取られ、あなたの、そしてこの世界の殻が一枚でも開くことにつながることを願って。
京都芸術大学アートプロデュース学科 4 年生一同

会場では卒業論文冊子を閲覧していただけます

気になった論文を後からゆっくりお読みいただけるようQRコード付きの名刺をお持ち帰りいただけます


😄2024年度 京都芸術大学アートプロデュース学科 卒業展|ひらいて、むすんで、またひらく😄
- 日時|2025.2.8 Sat. – 2.16 Sun. 10:00 – 17:00 ※入場受付は16:30 まで
- 場所|京都芸術大学人間館4階 NA413
〒606-8271
京都市左京区北白川瓜生山 2-116 TEL:075-791-9296
/市バス3系統(上終町経由)「上終町・瓜生山学園京都芸術大学前」下車すぐ
/市バス 5系統「上終町・瓜生山学園京都芸術大学前」下車すぐ
/叡山電鉄叡山本線「茶山駅」より徒歩10分
