- 藤本 悠里子さん
- 2016年度卒
- NPO法人アーツセンターあきた秋田市文化創造館 事業担当
あなたにとってアートプロデュースとは何ですか?
2023.8.31 Thu.
生きるのに飽きてしまわないための遊び
質問1. どんな仕事をしていますか。具体的に教えてください。
2021年に開館した秋田市文化創造館という文化施設で主催事業の企画運営を担当しています。ジャンルを問わず様々な領域のクリエイターや専門家とプロジェクトを行ったり、秋田に暮らす人たちと協働して活動を起こしたり。また文化創造館が公共の文化施設としてどのように在るべきか、秋田の文化的な未来図をどのように描くか、などスタッフ同士や行政、企業、地域の人などとたくさん対話を重ねることも重要な仕事だと感じています。
質問2. アートプロデュースを学ぼうと思ったきっかけは?
「反抗期」です。高校生の頃は国公立大学への進学を目指すような進学校に通っていていましたが、ある時に偏差値の高い大学に進学し、業績の良い企業へ就職することが正解であるような既存のルートを選択することに疑いが生じ、社会や教育システムに反抗したい気持ちから全く縁のない芸術大学への進学を選びました。アートプロデュース学科を選んだのは美術の実技試験がなかったためです。
質問3. 在学中思い出に残っているエピソードを教えてください。
在学中は河原町三条のVOXビル内にARTZONEがあり、ARTZONEでの企画運営をきっかけに学外のアーティストやキュレーター、たくさんの美術関係者の方々と知り合うことができました。同級生や先輩と徹夜で搬入をしながら話し込んだり、上の世代のアーティストの飲み会に参加したりしながら、がむしゃらに展覧会を作っていたことも印象に残っています。
質問4. あなたにとってアートプロデュースとは何ですか?
生きるのに飽きてしまわないための遊び
質問5. それがどのように今の仕事に活かされていますか?
現在も在学中に学外で知り合った美術関係者の方々と仕事をしたり、連絡を取ったりしているので、当時築いた経験や関係性は仕事に活かされていると感じます。またアートプロデュース学科で学んだ「物事を注意深く観察し、深く読み解き、自分の言葉や手でかたちにして、自身の外側に向けて示す技術」は、仕事に限らず自分自身や周りの人たちのために役立てられていると実感しています。
- Interviewer京都芸術大学 アートプロデュース学科
Interviewee