- 藤村 南帆さん
- 2019年度卒
- 国立国際美術館広報
あなたにとってアートプロデュースとは何ですか?
2023.1.26 Thu.
考えつづけるための技術
質問1. どんな仕事をしていますか。具体的に教えてください。
大阪中之島にある国立国際美術館で広報を担当しています。展覧会ごとのプレスリリースや内覧会運営、メディアからの取材対応、SNSの運用などがおもな業務内容です。
また地元ということもあって、高槻市の新劇場の開館記念プレイベントである高槻芸術時間「インタールード」ではプロジェクトマネージャーの補佐としてイベントの運営に関わりました。
質問2. アートプロデュースを学ぼうと思ったきっかけは?
もともとは編集や文章を書くことに関心があったのですが、オルタナティブスペースとしてのARTZONE(京都芸術大学の学生が中心となって運営するスペース 2019年2月にクローズ)の存在を知り、編集的な手法で空間をつくる展覧会づくりに興味を抱いたことがきっかけです。
また、美術には自分でつくる以外の仕事が多く存在しており、そういったもののなかに自分のより強い関心があるのではないかとも思いました。
質問3. 在学中思い出に残っているエピソードを教えてください。
ひとつは、ARTZONEで過ごした時間です。
展覧会にまつわるほぼ全ての作業を学生のみでおこなうプロジェクトに授業として参加できたことは、本当に貴重な経験だったと思います。 プロの作家たちの制作の現場に立ち会えるだけでなく、事務所で展覧会のコンセプトや展示構成についてメンバーと何時間も検討したり、時には徹夜で搬入して明け方に帰宅し、大学へ行って授業を受け、またARTZONEに行くというようなこともありました。そのあいだに先輩や後輩と仲良くなったり、できなかったことができるようになったり、大変でしたがとても充実していました。
もうひとつは、1回生の時、当時学科長と副学科長でいらっしゃった福さんと伊達さんの3人で食事をしたことです。授業後に福さんにお声がけいただき、大学の近くの割烹店でご馳走していただきました。カウンター席のみのお店だったので福さんと伊達さんに挟まれながら食事をしましたが、あまりの緊張で味がまったくしませんでした。お話した内容も緊張のせいか曖昧なのですが、高校を卒業したばかりの一学生に声をかけてくださったことが、とても嬉しかったことを覚えています。
質問4. あなたにとってアートプロデュースとは何ですか?
考えつづけるための技術
質問5. それがどのように今の仕事に活かされていますか?
考えつづけることは生きていくために必要なことなので、仕事だけでなくあらゆる状況で活きています。
- Interviewer京都芸術大学 アートプロデュース学科
Interviewee